仕事や作業をしている時、肩がこってつらいと感じることはありませんか。
肩コリがあると集中が乱れたり、ひどい時は腕が上がらなくなって仕事に支障が出てしまうこともあります。
肩に痛みやだるさを感じたら、放っておかずにケアをしてあげましょう。
そこで今回は、肩コリに効くツボ押しマッサージを紹介していきます。
ツボ押しマッサージは、指で押すだけで簡単にできるセルフケアです。
是非お試しください。
ツボの押し方
ツボ押しマッサージに入る前に、まずはツボの押し方や注意点を確認しましょう。
親指で押す
ツボを押す時は「痛気持ちいい」と感じる程度の強さで軽く親指で押しましょう。
ポイントはツボに親指の腹を当てて、軽く押し回すことです。
ツボ1か所につき3~5秒を目安に、5~10回ツボ押しを繰り返すとよいでしょう。
また、ツボ押しマッサージをしながら深呼吸をすると効果が高まります。
深く息を吸った後に、息をゆっくり吐きながらツボをグーっと押してみてください。
深呼吸しながらのツボ押しマッサージは、ストレス解消やリラックス効果が期待できます。
指先でもむ
手足の指のツボをマッサージする時は、親指1本だけではなく人差し指と中指も使ってマッサージするとよいです。
やり方は「親指・人差し指・中指」の3本指で手足の指のツボをはさみ、軽くひねるように動かして刺激します。指先のツボの場合は、親指と人差し指の2本でツボを押しながら刺激しましょう。
指でなでる
ツボを押したときに痛みがある場合は、指圧はせずに、指の腹でツボを優しく撫でましょう。ツボはなでるだけでも血行を促進する効果があります。
ツボ押しをする際の注意点
「痛い!!」と感じるほどツボを強く押し過ぎると、内出血やアザになる可能性があります。
かえって体の調子を悪くしてしまうため、ツボを押し過ぎないように注意しましょう。
また飲酒後のマッサージは厳禁です。ツボ押しは血行を促進するマッサージのため、摂取したアルコールが回りやすくなります。
飲食後、発熱時、怪我をしている時、感染症にかかっている時も同様に、マッサージは控えましょう。
肩こりに効くツボ
ツボの押し方がわかったところで、さっそく肩こりに効くツボを刺激してみましょう。
中には肩コリに効くだけではなく、首コリや眼精疲労など の症状にも効くツボもあります。是非お試しください。
肩のツボ「肩井(けんせい)」

肩が凝った時に触れると固く、揉むと痛みを感じる場所に「肩井(けんせい)」のツボがあります。位置は肩上部のほぼ中央です。
親指1本で指圧するのも良いですが、中指から小指までの4本の指を肩にかけ、垂直方向へ引き下ろすように押すと効果的です。
また肩井のツボを押しながら首を回したり、肩をぐるぐる回すと、よりコリがほぐれてすっきりします。
肩こり・首コリ、頭痛・歯痛・五十肩・鬱・自律神経失調症・冷え症
肩のツボ「中府(ちゅうふ)」

鎖骨に沿って下から肩に向かって手を滑らし、肩の骨とぶつかったところから、指2本分下にあるツボです。場所がわかりにくいですが、指で押すと「痛気持ちいい」と感じる箇所が中府です。
肩井と同様、親指で押す他に「人差し指・中指・薬指・小指」の4本指で揉んでも効果的です。
肩こり・首コリ、頭痛・歯痛・五十肩・鬱・自律神経失調症・冷え症
効果
四十肩・五十肩・肩こり・背中の痛み・風邪・気管支喘息
首のツボ「風池(ふうち)」と「天柱(てんちゅう)」

天柱(てんちゅう)と風池(ふうち)は、肩コリはもちろん首コリや眼精疲労にも効果的な首のツボです。
風池の位置は、首の後ろの太い筋に沿って髪の生え際まで指を滑らした後、やや外側にあるくぼみです。
天柱は、風池から内側に斜め下親指1本分の位置にあります。
ツボが押しにくい場合は、頭を少し後ろにそらすと良いです。
ゆっくり頭を前後に動かしながら、それぞれのツボを両手の親指で押すのがおすすめです。
効果
首コリ・肩コリ・眼精疲労・疲労回復・頭痛・めまい
腕のツボ「支正(しせい)」

小指とヒジのライン上に支正(しせい)があります。位置は手首と肘のほぼ中間です。
反対側の手で腕を掴み、支正のツボを親指の腹で押しましょう。肩の筋肉とも繋がっているため、肩こりの解消に効きます。
またマウスやキーボードなどのパソコン操作で腕や手が疲れた時に、このツボを押すと腕や手の疲れが解消されます。
効果
むくみ・腕の疲れ・首コリ・肩コリ・しびれ・耳鳴り
腕のツボ「手三里(てさんり)」

胃腸の調子を整える効果もあるツボです。
肘を曲げた時にできるシワから指3本分、手首側にあるツボが手三里です。
ツボ押しするとなかなか痛い箇所なので、押しすぎないようにしましょう。
効果
手の疲れ・肩こり・消化不良・精神安定
手のツボ「合谷(ごうこく)」

コリに効くだけではなく、風邪や自律神経など体全体の調子を良くする万能のツボです。手の甲側の、親指と人差し指の骨の間にあるへこみに合谷のツボがあります。
気軽に押しやすいツボのため、疲れた時はまず合谷のツボを押して見るのが良いでしょう。
効果
眼精疲労・歯痛・肩こり・ニキビ・喉の腫れや痛み・胃腸の不調・ストレス
まとめ
今回は仕事や作業の合間にマッサージしやすいツボを紹介しました。
ツボ押しマッサージは、気分転換にも最適です。「疲れた」と感じたら積極的にツボを押したり揉んでみてください。身体がすっきりするだけではなく、頭も冴えてより仕事や作業がはかどるはずです。